「定礎」の知られざるヒミツ!?

「実は、定礎石の下やプレート裏には『定礎箱』と呼ばれる箱が納められているのです。その中には、建物の設計図面や氏神のお札、さらにその時の新聞や雑誌、社史、流通貨幣などが入っていて、ちょっとしたタイムカプセルになっています」(前出のゼネコン社員)

 定礎箱は将来、不特定多数の地域住民や子孫に建物のルーツを示すためのもの。鉛やステンレスなどの素材が使われ、建物を壊すときまで取り出すことはできないという。なんともロマンチックな話だ。