米軍 指の切れない紙開発に着手

米軍が指を切ることの無い紙(smart paper)の開発に着手したことが明らかになった。
米軍では各種紙類の電子化が進んでいるが、それでも作戦指令書、マニュアルなど
毎年膨大な量の紙の書類を扱っている。 また、電子機器が使用不可になった場合
を考慮して、紙書類の完全撤廃は不可能な状況だ。 米軍が一年間に使用する書類は
約900トンにも及び、紙類を手に取ったときにうっかり手を切る事故も絶えない。
熱帯雨林や細菌兵器が使用された状況下での軍事作戦では、この小さな傷が命取りに
なることもあるため、かねてから手を切ることの無い紙の開発が望まれていた。
このため、米軍では従来と使用感、印刷や保存性能がかわらず、かつうっかり
手をすべらせても手を切ることの無い安全な紙の開発に着手し、4年以内に製品化、
米軍内での全面使用を計画している。